ファイナンシャルプランナーとは?
ファイナンシャルプランナーという名前を全く聞いたことがない人はあまりいないと思います。
「FP(エフピー)」と略して呼ばれることも多いこの資格、日本では数年前から知名度を上げてきた資格です。
元々アメリカなどで活躍していたFPという職業を、日本でも普及させようと日本FP協会が新聞やテレビ、ラジオなどで宣伝広告を展開したことで知名度を上げました。
それ以前はFPという資格はほとんど知名度を得ず、知られていなかったのです。
普及活動によって一気に知名度を上げただけではなく、実際にその資格を取る人が急増しました。名前が知られても、人々に本当に必要とされなければこれほどの人気はでることはなかったでしょう。
では何がこれほどの人気を呼んでいるのでしょうか?
人気の理由(1):FP資格の守備範囲・勉強内容が生活に身近
その理由は、FP資格の守備範囲、勉強する内容が私たちの生活に非常に身近であることが大きな要因となっています。
FPで勉強するのは大きく分けて、
株や投資、債券などの金融関係の知識や法律、制度を学びます。
投資をする場合の一般的な知識や損をしない投資法などが学べます。
社会保険や年金、住宅ローンや教育費などの制度を学び、総合的な人生設計の仕方を包括的に学べます。日常生活の収支のバランスを客観的に把握し、より良い生活を営むための力が身に付きます。家計の収支を改善する力も身に付きます。
不動産に関する知識を学びます。不動産取引や不動産を保有する際の制度や法律などを扱います。賃貸や売買、土地保有などでリスクを回避するための制度知識が学べます。
生命保険、医療保険、損害保険、介護保険など保険商品全般についての学習をします。
あなた自身の保険の見直しができるようになります。
税金関係の知識を包括的に学びます。所得税などの国税関係と、住民税などの地方税の仕組みを理解し、あなたの節税知識を高めてくれますので生活防衛に役立ちます。
相続に関係する情報や制度、知識を包括的に学びます。誰が相続人になるのか、この財産は課税されるのかされないのかなど幅広い知識を吸収できます。
また法人の事業承継についても学ぶことができます。
これだけ見てもお分かりの通り、日本という国で生きていくうえで、より良く、より有利に生きるための知識や制度情報を網羅的に学べます。
このような横断的、包括的な生活向上の資格はなかなかありません。
人気の理由(2):FPの資格は試験のチャンスが多い
あなたは資格の勉強をする際に「もし試験に失敗したらどうしよう…。」という思いを持ったことはありませんか?学生時代の試験のトラウマかもしれませんね。
FP資格の場合、試験のチャンスが多いことから再挑戦のチャンスが多いこと、レベル別にかなりの初心者から挑戦できるクラスがあること、たとえ1度や2度、試験に失敗してもこの知識は自分の人生で絶対に役に立つという確信を持てるので安心感があるのです。
もちろん、資格を取れば職場でのステータスが上がり優遇されますし、日常の業務を同僚よりも的確に遂行できる能力も得られます。
将来はFPとして独立も可能ですから持っておいて絶対に損はない資格です。
人気の理由(3):生活上で知っていたら絶対便利な知識を得られる
そして資格取得の勉強からは、「あっこれ知りたかったんだよなぁ。」という「生活上で知っていたら絶対便利」な知識が存分に吸収できるのです。
保険
例えば、FPには「お金」のイメージが付いていると思いますが、いわゆる株や投資信託などの金融系分野だけでなく、医療保険や生命保険、損害保険などの保険知識が身に付くので、資格試験に関わらず自分の保険の見直しができるようになります。
保険会社と相談する時に知識が全くなければ、担当者のいいカモになってしまうかもしれません。
不動産
不動産の知識も学べます。「不動産取引なんてしないから。」という人も、実家の自宅をいずれは引き継ぐ人もいるでしょう。
土地や家屋などの不動産を持つこということがどんなことなのか?
不動産取得税はかかるのか?
固定資産税は?
登記って何なんだ?
など、不動産に関わる謎が解決できます。
また、分譲マンションなどの取得の際にも不動産の知識の有無が人生を左右することもあります。不動産に関する包括的な知識が学べるのです。
相続
そして皆がいずれは経験する相続についても学べます。
相続税が厳しくなったって聞いたけど、何が変わったの?
そもそも相続税の計算は税理士に相談しないと分からないんじゃないの?
いいえ、税理士にお金を払わなくても自分で計算できるようになります。
加えて上記の保険や金融の知識もありますから自分で相続税対策ができるのです。
税理士は税金の知識しかありません。
でも、FPは税金以外に不動産や保険の知識があります。
どちらが包括的に対処できるかは素人でも分かりますよね。
税金の話の中でも本当にコアな、マニアックな部分だけ、必要があればお金を払って税理士に聞けば良いのです。それ以外はあなたの知識で対処できます。
金融
何らかの理由で「お金を借りたい」と思ったとき、貴方は誰に相談しますか?
税理士?それとも弁護士?銀行・消費者金融どちらへ行くべき?
いざ利用しようと思っても、実際には相談先すら思いつかないものです。
知らないことばかりのままでお金を借りるのは大変危険ですので、金利や金銭消費貸借契約の仕組み、返済方法等はしっかりと把握しておきましょう。
ファイナンシャル・プランナーはこうしたお金の一般的な悩みの相談も承っています。
また、現在ではファイナンシャル・プランナーが監修するWebサイトも多く存在しておりますので、事前にこれらをチェックするというのも一つの手です。
【参考サイト】
人気理由(4):人生という大きな枠で考えるライフプランニング
そして不動産や保険、税金など、個別の小さな分野にとらわれず、人間の人生という大きな枠で考えるライフプランニング。
リタイアメントプランニングとも言われるこの分野はあなたがサラリーマンとして働いている時期から、リタイアして老後を迎え、そして死に至るまで、人間の最終局面までを考えた人生設計をすることができるスキルを学ぶことになります。
そしてその知識を活用して、あなたの人生をより有利に生き抜く術を学ぶことができるのです。
人生を有利にする知識を知っている者、知らざる者。
あなたはどちらになりたいですか?
ファイナンシャルプランナー基礎情報