FP資格が役立つ仕事「銀行」
インターネットによって個人でも豊富な知識を持ったり、趣味でFPを取得する人が増えたことで、昨今はFPが銀行員に必須の資格と称されるようになりました。
多くの銀行は、AFP(FP2級+単位取得による認定資格)もしくは、1級と並んで最難関の試験に合格しないと認定を受けられないCFPの資格保持者を各店舗に配置しています。
AFP・CFP・FP技能士の違いとは?
銀行では資産運用の投資商品や、計画的な返済が求められる借入商品を扱っているので、FPの資格を幅広く活かすことができ、営業、審査センター、店舗スタッフなど業務内容を問わずFPの資格取得が推奨されています。
AFPやCFPを取得すると、昇格や昇級で有利になるなど、FPの資格がダイレクトに人事考課へ反映される職業のひとつです。
未経験でもFPを取れば銀行に就職できる?
銀行ごとで採用基準が異なりますが、正社員の場合は基本的に4大卒が必須です。
学歴や年齢など募集要項を満たしていない中で、資格だけ取得していても銀行に採用されるのはほぼ不可能です。
例外としてFPとして名前を売ってヘッドハンティングされて銀行へ転職するケースがあります。
銀行の場合は最低でもAFPを求めているので、面接を受ける際に評価されるのは2級以上で、3級しか取得していない場合は一切のプラス評価がありません。
新卒や第二新卒で銀行の面接を受ける場合は、FPを持っていると若干有利になります。
しかし、FP取得者と比較した結果、FPを持っていない人を採用するケースも多く、銀行におけるFPは入行してから取得すれば良い資格として扱われています。
銀行のスタッフは多くの人がFP2級以上を取得していますが、名刺にFPの資格を記載するのは資産相談窓口など、ごく一部の人に限定されています。
銀行にとってFPはスタンダートで必須な資格ですが、業務をするにあたってFPがなくても支障が出ないので、極端に就職活動が有利になるワケではありません。
銀行は入行後に勉強することが多い
銀行に就職した人は、口を揃えて学生時代よりも勉強する時間が増えたと言います。
銀行はFPのほかにも簿記、中小企業診断士、証券外務員など多数の資格と銀行独自の社内資格を取得しないといけません。
FP2級で見た場合、銀行員に求められる資格の中でも難易度が低い資格として扱われています。
銀行で働く場合はFPだけ取得しても安泰になるワケではなく、出世や昇級を目指すには複数の資格を取得する必要があります。
銀行員は社内研修などで、幅広い知識を学びます。
FPは日常業務に直結する知識が多いため、銀行に勤務すればFPの取得はそれほど難しいものではありません。
つまり、FPに受かったから銀行員になろうという考えは甘いです。
銀行員になりたいと思った場合はFPを取得しておいて損はないですし、簿記や証券外務員などの資格も併せて取っておくと入行後に楽をできます。
就職前に資格を取得する人は、選考を有利に進めたい目的だけではなく銀行員になることを前提に考えていて、入行後に少しでも楽をしたりライバルと差を付けたりするために、学生時代や就職活動中にFPを取得しておこうと考えています。