FPに向かない人
FP資格で学ぶのは日本国内にある税制などの制度や法律などを勉強してより有利に人生を生き抜くための知識ですが、それはどちらかというと、節税ノウハウなどの「損をしない」ための情報や技術であり、守りの資格と言えると思います。
金融分野でいえば、「高レバレッジで一攫千金、がっぽり稼いでやるぜ!」というよりは、利回りや配当が少なくても、損をしないための手堅い銘柄を選択するための学習である気がします。
不動産運用設計の分野でも、自治体の用意する優遇税制や不動産の賃貸借や取引でより有利に事を進めるための学習をします。
相続・事業承継分野でも、少しでも相続税の負担を減らすために税法の節税措置の勉強をします。
保険の分野でも、少しでも無駄のないように、自分の要望により即した保険商品の選定ができるようになるための学習をします。
タックスプランニングでは日本国の税法を包括的に学習し、相続税を始め贈与税、所得税などを学習し、その申告の過程で少しでも支払う税金を減らすための節税知識の獲得を目指します。
国税だけでなく、地方住民税の学習もするので、今まで自分がどれだけ国や自治体にお金を取られていたか、そして今後それを防ぐにはどうしたら良いかが学べます。
また事業承継の分野では、会社経営をしている方の為に、税制その他の優遇措置を使ってより有利に後継者に事業を引き継ぐためのノウハウを学びます。
このように、FPの知識というものは、より有利に人生を生きるという考え方の中でも、少しでも余分な支払いや浪費を防いで「損をなくす」ために活用できる知識ということができます。
我々日本人は世界の中でも冒険をしない国民性があり、リスクを嫌う民族だ、といわれています。投資をせず、元本保証のある銀行預金にしかお金を預けないなど、悪い意味で閉塞的だと言われています。
本当にそれが悪いかどうかは別にして、そのような守り意識の高い国民性ゆえに、同じ方向性を持つFPという資格が人気を呼んでいるのかもしれません。