店舗型保険相談窓口など反響営業をするような生保の代理店ではPC資格保有者が優遇されます。

FP資格が役立つ仕事「保険会社」

保険業はFP資格が役立つ仕事の代表事例です。
ただし、FPの肩書きを前面に出しているのは主に保険代理店です。
保険会社に直接就職する場合も入社後にFPを取らされますが、そこまで重要な資格としては扱われません。

 

 

職種によってFPの重要性が変わる

保険業でもっともFP資格が活かせるのは、保険代理店です。

 

特に、生保レディのような外回り営業が中心の職種ではなく、店舗型保険相談窓口など反響営業をするような所は、FPによる無料相談キャンペーンなどを行うことが多く、資格保有者が優遇されます。

 

保険代理店でも、損保はそこまで重要視されていなく、資格を取得する人が少ないです。

 

店舗型の保険相談窓口で働く人

生命保険や医療保険、ガン保険など生保の代理店が扱う保険商品は、全員が加入しているものではないけど、将来のリスク回避に必要なものなので、FPによるライフプラン相談をする必要性が高いです。

 

それに対して、自動車保険、火災保険などがメインの損保代理店は、車やマイホームを保有する人や賃貸住宅に住む場合に必須の保険を提供するので、自社で扱う保険のプラン選定に関する知識さえあれば問題ありません。

 

また、損保の保険会社になると、東京海上・三井住友・損保ジャパン日本興亜による国内3大損保の総合職は6大学クラスでも人気が高い超優良企業です。
入社後にFPの資格を取らされますが、応募する際に資格を持っているかはそれほど重要ではなく、保険会社で働くのであれば合格するのが当たり前の資格として扱われます。

 

なお、国内3大損保の総合職は22歳で新卒入社した人の大半が30歳前後には課長補佐の役職について、年収1,000万円を超える待遇までエスカレーター方式で用意されています。
FP2程度の取得に失敗するようだと、早々にエスカレーターから離脱して左遷させられてしまうケースがあります。

 

 

保険業の本質は保険募集人

保険代理店などに就職すると「FPによる無料相談会」などの仕事を受けることがあります。
資格を活かした働き方ですが、最適な提案や助言をするのではなく、自社の保険に加入するように促進することがもっとも重要です。
FPとしての相談業務は集客の一環で、相談者の分析を行ったら、何かしらの理由を付けて保険に加入するように提案しないといけません。

 

もちろん、保険は人生を豊かにする商品で、保険に加入しないことが最善の選択になる状況は存在しません。
必要な保険と今すぐ必要ない保険を仕分けすることで信頼を得て納得させることもできますが、保険会社に就職した以上はFP相談会利用者の満足度ではなく、成約件数を重視されます。

 

 

FPを取得したら候補に入れるべき職業

ライフプランを提供するイメージ

生命保険募集人はノルマを課せられたり、歩合給中心の給与形態になるなどシビアで厳しい世界です。決して楽な仕事ではないですが、資格を持っているだけで採用されやすくなりますし、資格手当を用意している会社が多数あります。

 

FPの肩書きを前面に出した相談業務を多数行えるので、やりがいが大きいですし、保険代理店からFP事務所にキャリアアップしていく人もいます。
FPを取得した方は、保険業への就職も候補に入れて検討するようにしてください。

 

今後は、特定の保険商品を売る生保レディの仕事が減って、複数の保険会社の代理店になって最適な保険やプランを提案する店舗型の保険相談サービスが成長していく見込みです。