保険紹介以外の仕事
「FP=保険を売る人」というのはどこからきたイメージでしょうか。おそらく、乗り合い型保険販売のショップが急増したことによる影響が大きいと思われます。
従来の保険の販売方法というのは、「○○生命保険」というような、各保険会社が各自で外交員を雇い、自分の会社が設計開発した保険のみを宣伝し、販売するスタイルでした。
保険を買う立場の人から見れば、A社の保険とB社の保険と、C社、D社、それぞれ一長一短あるように見受けられますが、その違いやメリットデメリットを横断的に相談したいのに、各社の販売員は自社の保険商品を売ることしか頭にないので、他社の商品を良く言う筋合いがありません。ですから保険を買う立場から見れば、公正な意見を聞くことができないのです。
そんな不満がある中で生まれたのが乗り合い型、あるいは来店型と言われる保険販売スタイルです。
乗り合い型ではFPなどの保険知識のある従業員が国内にある様々な保険商品の中から顧客の要望に最も合う保険選びを手伝ってくれるショップとして脚光を浴びました。
従来の様な、各保険会社の回し者の様な保険外交員ではなく、中立の立場から保険選びを手伝ってくれる存在として国民に認められていきました。
しかし、FPの守備範囲は保険だけではありません。
相続相談
花形業務の一つに相続相談があります。
相続相談では今後、相談者の身内に死亡者が出た場合、その人を被相続人として、家族や親せきのうちの誰が相続人となることが予想されるのかなどを話し合い、それに即した遺言書の内容などを助言したりします。
遺言書に書かれる内容は後々家族や親せきでもめ事を起こすことが無いように、細心の注意を払って作成しなければなりません。
ただ単に被相続人が自分の思いを書きつらねただけでは、揉め事の格好の餌食になってしまいます。そんなことが無いように手助けすることもFPの仕事の一つです。